宗教的な考え
子どものことで、ぼくらのところへ相談に来られた人たちは、最初は「うちの子はもうしゃあない子で」と始まる。
こっちが「うーん」と言ってずっと聞いていくと、段々変わってきて、しまいには「あの子のおかげです」と言う人もいます。
あの子が学校に行かなくなったおかげで、私はここまで変わりました、と。そうやって親が考えを変えてくると、不思議と子どもも学校へ行けるようになったりするんです。
ピンチのときは、チャンスなんです。
子どもというのは、自分の一部のようでありながら、何を考えているか分からないし、自分と違うと言えば違う。
子育ては、自分のようで自分でないような人間をいかに育てるかという、すごい体験なわけです。
自分の力だけではいかんともしがたい、しかも自分が責任を負わなければならない。子どもは「他にない」「これこそ私の」という存在で、似たものはひとつもないし、歴史始まって以来たったひとり。
だれとも比較できない。それは、ユング心理学でいう「自己」という概念とピッタリ重なっています。
だからぼくが考えている「自己実現」のイメージにいちばんピッタリするのが、子育てなんです。
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